「目的的に考えろ」
学生時代に所属していたNPOや、
お世話になった議員さんに、
口を酸っぱくして言われた言葉だ。
一般世間ではあんまり使わない言葉だと思う。
実際、上記関係者以外でこの言葉を使っているのを見たことがない。
長くなったが、「目的的に」とは、
平たく言うと、「目的にそって」とか「目的のために」とかいう意味だ。
私事で恐縮だが、
僕は「なんのためにそれをするのか?」が理解できていないと、
物事を進めれない方だ。
自分でもとても厄介な性格だと思う。
今でこそ「思考停止」ということを、
意図してできるようになって幾分かマシになったが、
昔は「目的」らしきものが見つかるまで、
思考が止まらなかった。
思考の無限ループ。。。。
一方で、自分から湧き出る「直感」に関しては、
そのおもむくまま行動してしまい、失敗することも多々ある。
つまり、受動の場合には目的的だけど、主体的には直観的。。。。
本当にとても厄介な性格だ。
ちなみに、急にこんな事を考えたのは、
昨日、ブーイングに満ちたスタジアムのなか、
「僕とは違う意見の方がたくさんいるなぁ」と半ば面白がっていたからだ。
そして、僕が面白がれたのは、
「自分は周囲と違う意見を持っているぞ」と選手に表現できる機会があったからだ。
そして、その意見と表現方法が「選手やチームにとって」少なくてもマイナスにはならないと思ったからだ。
さらにいうと、僕が単なる1ファンという、大して影響力のない無責任な立場だからだ。
人が自分と異なる意見を持つ人間と対峙したとき、
大きく分けて3つの行動パターンに分かれると思う。
1つめは、相手の意見を自分の意見に屈服させようとする場合。
2つめは、自分の意見を相手の意見に迎合させようとする場合。
3つめは、自分の意見も他人の意見も尊重する場合。
昔の僕は1の行動が多かったけど、
最近は大人になったのか3のスタンスをとることが多い。
ただ、3つめは「多様性」とか「個人の意見の尊重」とかいうとてもキレイな言葉で表現される事が多いけど、
「ある目的のための集団」である場合、「集団の目的」が共有できていなければ、
「あなたはあなた。私は私」っていっても「あなたと私」の「意見」が離れすぎていてとても残念な気がする。
そもそも「目的」が違うのか、
「目的」は一緒だけど、「意見」や「アプローチ」が違うだけなのか。
ハイコンテクストな文化では、あんまり表に出ないから苦労することが多いけど、
ちゃんと考えていきたいなぁと思った月曜の夜だ。
※グループワークや会議は苦手な方です。